推しがプデュでデビューするということ。

 

 

 

今回私が話すのは、「推しがプデュでデビューすること」だ。


『PRODUCE~』シリーズ(通称「プデュ」)では、視聴者=国民プロデューサー(国プ)が投票を行い、人気上位のメンバーがデビューできるというシステムになっている。そして101人の参加者のうちデビューできる人数は決まっている。

3シリーズ目の『PRODUCE 48』以外*1は人気投票の上位11人がデビューしている。

11/101なので、確立的には11%弱。

 


最初の101人の段階で推しを決めたとしても、デビューできるのはわずか11%なのだ。私の場合、今までのプデュでは一番の推し、すなわち1pickがデビューしたことはなかった。

 

 


といってもどのプデュもリアタイでは見ていなかったのだけれど…プデュのシーズン1と2は未だ見ている最中。プデュ48は元々ゆるく私が48グループを追ってることもあって、チッケム*2は見たりしていた。えりいは以前からビジュアルやスタイルの面でKPOPと親和性が高いなと思っていたので、えりいがBLACKPINKのブンバヤを踊っているのを知ったときはめちゃくちゃ興奮した。

 

↑えりいのチッケム(個人カメラ)


奈子ちゃんもHKT48の中ではかなり推していたので、彼女がめきめき順位を上げているのをツイッターで見てびびった記憶がある。


そんなプデュ48の中で、私が最も推していたのがみるるん=白間美瑠だ。彼女はファン対応の良さでも知られていて、今でも私は握手会や写真集のお渡しイベントに参加している。みるるんは、最終回のデビュー評価まで残ったものの最終20位でデビューを逃した。プデュが終わってからはNMBのエースとしての活躍を見れているのでいいのだけれど、彼女がもしIZ*ONEのメンバーとしてデビューしたらどうなっていたんだろう…と考えてしまうことがある。あとは単純に、KPOPアイドルとして活動するみるるんが見てみたかった。とにかく顔が良いし、マスターの高画質写真とかでみるるんの強い顔面が色々上がってくる世界はあまりにも最高。

 

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『PRODUCE X 101』=プエクもリアタイはしていなかった。Abemaで最終回だけリアタイで見た。当たり前だけど、最終回だけ見たところで誰もわからないし特に思い入れもなかった。あ、でも韓国旅行に行ったときにちょうどテレビでプエクの5話がやってたからそれだけ見てた。ミンギュの顔がはちゃめちゃに良くて度肝を抜かれた記憶がある。

 

プエクをゆるく追ってた妹と最終回を見てたのだが、最後に「ミンギュとジニョクがデビューできなかったのがびっくり」と妹が言っていた。ミンギュの顔は知ってたし、確かにあんな顔面を持っててデビューできないのはびっくりだった。ジニョクは最終回で初めて見たが、涙を浮かべて話していたのが印象的だった。

 

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その1か月後、私はAbemaでプエクを見始めた。

なぜか最初に見たのが7話だったのだけれど、その7話で私はジニョクに落ちた。プエクをちゃんと見た人なら誰もが覚えているであろう、ポジション評価の『亀甲船(コブクソン)』の回だ。ステージ完成までの練習過程、そしてラップ×ダンスのジニョクのパフォーマンス、これらを見てジニョクを好きにならないわけがない。


7話から見始めたプエクは、7→8→9→4→5→10→11→12→1→2→6→3という意味のわからない順番で見終わった。そして1pickを見つけてしまった私は番組を見ながら、そのジニョクを思わず目で追っていた。でもふいに、動かない事実が私の頭の中をよぎってしまう。


ジニョクはデビューできない。


この事実を知りながらプエクでのジニョクを見ることは悲しかった。こんなに頑張っているのに、こんなにかっこいいのに。絶対に揺らがないデビューしていないという現実。

リアタイで追っていたジニョク1pickの人は本当に辛かったと思う。だって最初こそ38位、第一回順位発表では25位だったけれど、第二回では2位、第三回では3位だった。最終回でプエクの課題曲『X1-MA』を2列目で踊っているのを見て、ジニョクがデビューを逃すと誰が思っただろうか。


ただ、結果を知ってからプエクを見たジニョク1pickの人間も結構辛いということを言っておきたい。最近プデュの順位の不正について話題になっていたが、操作があるという前提があったとしてもデビュー組に入れてもらえなければデビューできない、この事実は決して変わらない。X1が音楽番組で活動するのを見ていたときは、ここにジニョクがいたら間違いなく追っていただろうなぁ、なんて考えていた。

そんなジニョクも『I Like That』という曲でソロデビューを果たし、色々なバラエティー番組にも出演し、個人でのファンクラブも設立し(私も入会した)、ある意味プエク出身者の中で一番仕事してるのでは?というレベルで活動していたのでまぁ結果的には良かったのかなという感じではある。

 

I Like That

I Like That



 

 

 

 


そして、昨年の9月3日、PRODUCE 101 JAPAN(通称「日プ」)の練習生が公開された。


9月3日の早朝、私は公開された「ツカメ~It's coming~」のPVと公式ホームページの練習生のプロフィールを見ながら、推せそうな練習生を血眼になって探した。安藤誠明くんイケメンだなあ、川尻くんカンダっぽさあるなあ、なんて考えながら。そして練習生個人の1分PRなんかもアップされたりして、この子かわいいな~、大澤って子面白いな〜(ラーメン動画は何十回というレベルで見返した)なんて言ってるうちに気になる練習生が何人かできた。河野純喜くんもそのうちの1人だった。

 


放送の25日まで3週間ちょっと、ツカメの個人カメラや「ガチンコマッスルバトル」というバトル企画、デビュー公約動画など日プの運営は色々な動画をYoutubeに上げてくれた。


周りのフォロワーたちが着々と自分の推し=1pickを決めていく中で、私はこの子が1pick!というのを言えずにいた。というよりは、言いたくなかったし推しを決めたくもなかった。今までのプデュを見ていて、推しが脱落してしまったときの辛さというのが容易に想像できてしまっていたからである。日プが始まるのをずっと楽しみにしていたけれど、今回はあえて推しを作らず、気楽に見たほうが精神衛生上も良いんじゃないかななんて考えていた。

 


だから25日の放送の前日には、「1pickはいないけど今は河野くん推しかな☺」なんて話していた。「ガチンコマッスルバトル」で來良くんとバトルで仲良くきゃっきゃしてるところがかわいくて、純喜のことが一番に気になってきていた。でも実際そのときは純喜を最後まで推しにするとは全く思っていなかったし、放送を見るうちに推しも変わるだろうなぁと思っていた。


放送を1話1話見ていくうちに、この子応援したいな、投票したいなと思う練習生は日に日に増えていった。1日に11人投票できるのだが、11人の枠に入りきらず泣く泣く投票から外した子も何人もいた。それでも純喜以上に好きだと思う子は現れなかったし、純喜は絶対に投票の11人から外さなかった。

 

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純喜の初回順位は16位だった。
推しカメラなど個人動画の再生数から見ても妥当な順位かなと思っていたし、その時はデビューできるとも思っていなかった。デビューという最終目的よりもプデュという番組の過程が好きな私にとっては、デビューはそんなに重要じゃないと思っていたし、何よりもただ「プデュのデビュー評価」に残ってほしいとだけ思っていた。「ファイナル」という舞台に立ってほしい。そこで私の好きなプデュは完結するから、その先のデビューは正直どうでもよかった。


16位という順位を最後まで維持できれば、ファイナルまで進める。だからお願いだからこの順位を守ってくれ!それだけ考えていた。


その後2話では17位、3話では18位、5話の第一回順位発表式では15位だった。

 

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毎日ツイッターエゴサしていた私は、回を追うごとに純喜の人気がじわじわと上がっていることを感じていた。そりゃ知れば知るほど好きになってしまう魅力がある子なので、人気が上がるのは納得だ。

個人的に人気が上がる手助けになったのは、グループ評価で披露したBTS『FIRE』じゃないかなと思う。日プの練習生が圧倒的なボーカル不足であることに気付いた国プたちにとって、メインボーカルとして高音を歌い上げたのはポイントが高かった。(後にその高音にちょっぴり修正が入ってたことがバレてしまったけれど…)


そして6話の順位発表で、純喜は10位にランクインした。デビュー圏内!!!!なかなか純喜の名前が出てこないと思ってたら10位に入って度肝を抜かれたのを覚えている。


その後は8話の第二回順位発表式で9位、第9話では11位にランクインした。このあたりから純喜の人気の上昇に少しだけ陰りが見えはじめたのを覚えている。メインボーカルを再度務めた、コンセプト評価の『DOMINO』では高音が上手く歌えていない部分があった。一部の国プからは、やっぱり純喜にメインボーカルは無理なのでは?とか純喜はよく高音ミスるし、とか言われていた。確かに、「歌でチームを支えたい」と言ったわりには結構歌声が危うかった。

 

純喜はメインボーカルよりもリードボーカルに向いてる歌声だなと個人的に思っている。1話のクラス分け評価の時にトレーナーの安倉さやか先生に「リードボーカルもやれる」と言ってもらってたが、まさにそうだなという感じ。けれど、圧倒的ボーカル不足の日プでは、メインボーカルが非常に求められていたし、純喜自身も自分がやれると思うようになっていた。ボーカル不足の現状、でも安心して歌を任せられる子が本当に少ないという事実が国プの頭を悩ませていたように思う。

 

 


いつの間にか、純喜がデビュー圏内ぎりぎりを彷徨っていることに冷や冷やし始めていた。「デビューは別にしなくていい」そう思っていたのに、気が付いたら推しのデビューを願い始めていた。私はオープンチャットにも入っていなかったし、布教というのもほとんどしなかった。もう社会人だし、というプライドもあって周りの人に日プ見てるとは一言も言わなかったし、投票もお願いしなかった。その分ただ淡々と、毎日純喜に投票し続けた。


11話の第三回順位発表式で11位にランクインし、見事デビュー評価に進んだ純喜。ファイナルで!地上波で!推しを見れる事実に震えた。


そして、12月13日。日プの最終回。この日が来るまで、純喜がデビューできるか気が気でなかった。個人動画の再生数、いいね数、公式ツイッターの画像につくリプ数、色んな指標で純喜がデビュー圏内に入れそうかどうか測っていた。ファンの人には悪いけれど、ヘイロ組(ヒチョン、ヨンフン、ユンドン)の辞退という出来事もあって、もしかして…と期待してしまっていたのも否めない。


ファイナルの観覧は当たらなかったので(運営許さん)、テレビの前で静かに見守っていた。デビューするグループ名は「JO1」という発表があり、デビューできたら純喜も「JO1の河野純喜です」って名乗るのかあ、なんてぼんやり考えていた。デビュー評価の披露があり、20人Ver.のツカメ、いきものがかりの『さよなら青春』、2時間という短い尺もあってぽんぽんとテンポ良く進んでいく。


そして順位発表。最初の10位の発表で「金城碧海!」と呼ばれざわめく会場。そりゃそうだ、一時は85位という順位に落ちながらもじわじわと順位を上げデビュー圏内にランクイン。スカイのファンが一番デビューできるうれしさを感じてたんじゃないか。


次に9位の発表。「常に笑顔を絶やさず、自分のキャラクターを出し続けた練習生です」矢部さんのこの言葉に、純喜かも…?と期待を50%くらいまで高めた。いつかの順位発表で、純喜のことを天真爛漫と評していたことからもあり得るなと思った。

 

そして読み上げられる「河野純喜!」の名前。張りつめていた緊張から解放された純喜の顔、倒れこむように純喜に抱き着く港人くん。呼ばれた瞬間私も涙が止まらなかった。プエクの順位発表をリアタイしていて、推しが呼ばれて泣いている妹を見てそんな泣くほどなのかぁ…と思っていたけど、今ならその気持ちがわかる。


今この瞬間に名前が呼ばれれば、デビューが決まるのだ。第1回順位発表で1位で呼ばれても、常にデビュー圏内にいても、デビューできるとは限らない。でもファイナルで名前を呼ばれたら、絶対にデビューできるのだ。それが嬉しくてたまらなかった。

 

 


正直、推しが呼ばれたとはいえ、完全に満足できる順位発表ではなかった。今でもまだなかなか好きになれていない子がデビューメンバーに入っていたし、何よりも2pick投票まで投票していた安藤誠明くんがデビュー組に入らなかった。私のお気に入りの子たち、純喜、瑠姫くん、安藤くん、この3人さえ入ってくれればなんでもいいと思っていたけれど、それは叶わなかった。

本当に悲しかったけれど、ファイナルで名前が呼ばれなかった以上、プデュでデビューすることは絶対にない。しかも14位という順位だったので、仮にワールドクラスの時のような繰り上げ*3があったとしてもメンバーに入らない。

 

 

 

 

 

 

 


プデュは誰を主人公にするかで結末が変わる、と誰かがツイッターで言っているのを見たけれど、本当にその通りだ。

 


プデュ48の時はみるるんを主人公にして、ステージで国プに高い評価を受けつつもデビューはできなかったという結末に終わった。

 

プエクの時はジニョクを主人公にして、あんなにデビューに近いと思っていたのにデビューすることができないという結末に終わった。

 


そして、日プでは純喜を主人公にして、少しずつ順位を上げていき見事9位でデビューの夢を掴むという結末に終わった。

 

 

 

 


日プ最終回終了後のステージ上での取材の写真もいくつも保存したが、「これがデビューか…」と何度も噛みしめたのを覚えている。そして少しずつJO1の公式でも供給が出てきて、デビューシングルの情報が公開されたり、ワイモバイルのCMが決まったり。アイドルとして活動する純喜がもうすぐ見れるんだ…というので今はわくわくしている。

 


飽き症の私がいつまでJO1の、純喜のヲタクをやっているかは分からないし、どれほどお金をかけて追うかもまだ考えていない。けれど、純喜推しとして純喜を応援し続けた日プの4か月間は本当に楽しかったし、絶対に忘れたくない4か月間だった。


こんなに、こんなにも推しがデビューすることって幸せなのか。一ヲタクでしかない私にここまでの幸せを感じさせてくれる純喜には本当に感謝だし、純喜も今までは私たちと同じ一般人だったことを思うとここまで頑張ってくれて本当にありがとうという気持ちになる。


ありがとう純喜。これからもしがないヲタクですが純喜のことを応援し続けます。まずはJO1のデビュー楽しみに待っています!!!!!

*1:『PRODUCE 48』は上位12人がデビュー

*2:個人にフォーカスしたカメラのこと

*3:WorldKlassという韓国のオーディション番組。デビューメンバー選ばれたうち1人が不適切な行動があったとして除外され次の順番の練習生が繰り上げでグループに入った